キャリア開発セミナー37:自己動機づけ(モチベーション)

 最後のブロックは、集団(組織)視点のキャリア開発<心からのアプローチ>です。まずは、組織のマネージャーの一番大切な役割である、モチベーション喚起について考えてみたいと思います。

・自己動機づけ(モチベーション)

 皆さんは、「モチベーション」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか。

モチベーションとは、「人間やある種の動物の内部に仮定されている力で、ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、結果として一定の方向に導く心理的過程のこと」です。(『行動を起こし、持続する力―モチベーションの心理学(外山美樹著)』より)

 つまり、何かを行おうとする「やる気」とか「エネルギー」のことであり、その背景にある「気持ち」のことを指すのです。

一人で独立して事業している方ならまだしも、通常我々は組織人として仕事をしています。自分のやる気を自己調整することはだれでも必要ですが、組織の管理監督者は周囲の人たちに働いてもらうことが自分の課題になりますから、周囲の人それぞれがどんな場合にモチベーションが上がったり下がったりするのか、その感受性にも敏感でなければなりません。

モチベーションの分類の方法は様々ありますが、動機付けの要素に着目した分類として、まず以下のように考えたいと思います。

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・欲求アプローチ

人は多種多様な欲求を持っていて、それらによって動機付けされる

 ・認知アプローチ

主観的解釈。期待面から行動に各人が意味づけ、価値づけを行う。

 ・情動アプローチ

理屈ではなく、自然に気分が集中し没頭する。

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 『動機付け研究の最前線(上淵寿)より』

 

 現在では、特に社会活動の現場においては、「認知アプローチ」が主として注目されていますが、人間はすべてにおいて、認知を基にした経済的な価値や合理性だけで動くわけでもありません。それが面白いところです。

また、もう1点外すことのできない考え方で、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」という角度からの分類もあります。

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 ・外発的動機付け

自分以外の外部の刺激によって行動を起こす

 ・内発的動機付け

自分の意志と感情で行動を起こす

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 まずは「欲求のアプローチ」から見ていきたいと思います。(続く)

タラントディスカバリーラボ

人それぞれの「心の利き手」に沿ったキャリア支援を目指します

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